本日は、能楽師の辰巳万次郎氏とのご縁から、熱海MOA美術館の能楽堂でパフォーマンス「宗達」の公演最終日を観に行きました。

能楽堂舞台の中央最前列で最高の席が私達に用意されていました。

MOAの最上階にこのような巧妙な造りの能楽の舞台があるとは知らず、大変驚きます。

演目は、バレエのコンテンポラリーダンスと能を融合した歌や言葉の無いパフォーマンスです。

物語は、江戸時代の天才絵師「宗達」を主人公とし、当時の芸術の上で圧倒的な存在である書の達人「本阿弥光悦」が現れ、美の力をもって宗達に迫っていく。宗達は更なる美の高みを目指す表現者に成長していく。宗達の代表作風神・雷神が舞台に幻想的に表れ、観客を強く惹き込んでいく。これまでに試された事のない難しいテーマです。

世界に誇れるハイレベルのダンス表現の中に、本阿弥光悦が「能」で劇中に登場すると、会場にピンと張りつめた空気が充満し、観客もその存在に緊張感を感じる。言葉が無いのに、すごい力です。

日本の文化とその精神性が生み出す芸能の素晴らしさを改めて感じ本当に感動しました。風神雷神との記念撮影。

その後ホテルグランバッハの懇親会にご招待を受けました。

熱海の街が一望できる素晴らしいテラスにて歓談。

ダンサーさん達は皆まだ若い事に驚きます。このような日本の文化芸能を現代風に発信する若者達を今後も応援していきたいと心から感じました。