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今回のインドの旅は、スケジュールの変更から、カルカッタを経由することとなりました。
カルカッタは、かつてイギリス領インド帝国の首都でもありました。たった1日ですが、貴重な時間にしようと、博物館をめぐりました。
御香を焚いて走るぼろぼろのタクシーにのって、白亜の巨大なビクトリアメモリアルホールを訪問。
そこは、1650年からの歴史資料が3万点近く保存されています。
本館の前にあるビクトリア女王の銅像は、どこか冷酷な表情に見えます。
荘厳な巨大画は臨場感があり、まるでその時代を覗いているようです。
同時に、イギリスの植民地であった時代のインドの悲しさや苦しみを感じます。建物も展示物も悪名高き、大英帝国の東インド会社の匂いを感じました。
博物館内では、日本人の珍しさから、一緒に写真を撮らせてくれと沢山の地元のインドの人々から求められます。
そこを出て、ガンジス川の辺りで湿気が多く蒸し暑い35℃のカルカッタの街をひたすら歩き、インド博物館に到着。1814年に設立されたアジア最古の博物館です。
博物館の展示品は1日ではとても見る事ができません。
私達は、紀元前2世紀頃の仏教美術を中心にダルさんの説明とともに見て行きました。
象に守られているラクシュミーのレリーフの造形は素晴らしく、紀元前とは思えない洗練された美しさに魅了されます。
アショーカ王により、これらの彫刻は、隕石で作らせたのだそうです。発する波動のパワーは今も強く、1000年の時を超えて、私達に仏教の真髄を伝えます。
日本の僧侶の皆様には、是非本来の仏教とは何かを考える仏教の真髄に触れていただきたいと思いました。
私達はもう一度必ずカルカッタに来て、見切れなかった博物館を見たいと思います。