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京都の株式会社くろちくさんは、和雑貨や衣料の製造販売、飲食店・ホテル経営に至るまで幅広い事業展開で京都の文化を発信する会社です。本日は黒竹会長を訪ね本社にお伺いしました。
雑貨部門は驚きの品揃えの豊富さ、取り扱い店舗はお寺を含めて京都の主要観光名所でどこでも必ず見つけることが出来ます。本日は、塩澤作品を活用する可能性を含め楽しい情報交換が出来ました。
同社では、文化財保全継承事業もあり、本社から数百メートル先にある京都市指定有形文化財として、歴史的に貴重な町屋建築も所有されており、見学してきました。
その場所は、江戸時代後期の医院として開業したのが始まりで、その後室町随一の豪商「四代目井上利助」が贅の限りを尽くし住宅兼商談の場として大正15年に建てられたものです。その後昭和時代に川崎家の所有となり、川崎家住宅と呼ばれてきました。
当時最先端の技巧と流行を取り入れ、和室と洋室が融合した設計です。客人、ご主人、使用人用に玄関は、3つあり、所有当時の所有者の階級の高さが伺えます。今では製造不可能な幅1m以上のガラス窓を通して美しい庭を廊下越しに見る事ができます。
京都では、このような由緒ある建築物が次々と取り壊されてビルやホテルに変わってしまってます。この屋敷も2019年に新たに所有者となった東京の不動産会社による解体/取り壊しが報じられていました。そこに、2022年よりくろちくさんが買い取り保護されたのです。素晴らしい決断だと思います。
そこで世界的ブランドグッチがイベントを開いたり、京都国際写真祭の拠点ともなりました。