その日は、淡路島南端の海が一望できる一棟貸し切りvillaにて、新作「アフロデイーテと素戔嗚」を制作依頼したキプロスのレストランオーナーでもある、西澤良磨さんの誕生パーティーが開催された。
塩澤は、彼の誕生日の前日に完成した本作品を京都から淡路島まで運び会場で発表。大勢の皆様より歓声と拍手を頂いた。
良磨さん自らが司会進行するパーティーにはミュージシャン、ダンサー等、多様な人達と子供達が100人以上集まりパーフォーマンスやゲームが行われた。
奈良のイタリアレストランのシェフが作ったイタリアンバイキングは絶品!
そのシェフが自ら400年以上家系継承された刀を東の空に向けて抜くと、その空に稲妻が何度も何度も光る等の神秘現象が会場を驚かせた。
塩澤は最初に8月6日に八坂神社に奉納された2.5m四方の作品「コズミックドラゴン」の報告をし、その際混雑から発表できなかった西陣織のコズミックドラゴンを紹介。西陣織の緻密な日本特有の技術を持つ職人さん達と自分の作品を通して今後協力したいと述べた。
そして作品「アフロディーテと素戔嗚」を発表。
彼は「ギリシャの女神アフロディーテと日本の男の神素戔嗚は、弁財天とポセイドンでもあり世界の神様は名前を変えているだけで、役割は同じである」と説明を始めた。
「それを縦割りの宗教として分断させることで戦争になる。この作品では、神様はみな同じ、日本人による神仏習合の観点に立ち平和を訴求したいという思いを込め描いた。この絵はキプロスに運ばれるので日本では今日が見納めである。」
更に「キプロスはかつてギリシャとトルコが戦争し、現在停戦している島であり、世界の人々がこの地で作品を観る機会となって平和の重要性を感じるには最適な場所である」と彼は続けた。
「その地で良磨君と私はイベントを行いたいと思っている。皆も是非見に来て欲しい」と述べ、拍手喝さいが起きた。
その後、彼はこの作品に合わせてハンドパンによる演奏をした。
その直後、会場にあったビールサーバーが破裂しビールが天井まで噴き出す超常現象が起きた。八坂神社の水道管爆発と同じ水の神ドラゴンの力がここでも発揮され、本新作は芸術は爆発だということ証明したのである。