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ジオパークとは地質・地形から地球の過去を知り、未来を考えて活動する場所の事です。伊豆半島の成り立ちや地質学的遺産を保護し、教育や持続可能な社会づくりに生かす目的を持ってユネスコが支援しています。
7月13日私達は伊豆半島ジオパークを管理する民間の地域活動組織である伊豆ユネスコクラブを訪問しました。
ジオパークの一部、弓ヶ浜に立ち寄った。「日本の渚100選」にも選ばれている1.2kmに渡り美しい弧を描く白浜の海岸です。海水パンツ姿の高校生男子がぞくぞくと砂浜に集まりはじめました。どうやら遠泳大会が始まるようです。海に近い地域で今も続いている遠泳に挑む風景は現代っ子でも勇ましい。


その後、ユネスコ事務所がある賀茂郡南伊豆町の山に向かいご担当の筒井氏に案内していただいた。

「Ask the Earth」の活動事務所からの山々の風景は遮るものがなくダイナミックです。

山道は原始の山林で覆われていて、キャンプ場や乗馬場などあちらこちらに平地のスペースもあり活用はこれからのようです。蝉の声が激しく森中に響き渡っています。


その敷地内に禅道場があります。


筒井さんはもう一か所見てほしいとユネスコの敷地の裏側の山に誘導してくれました。見渡すと沢山の巨大な風力発電機が立っています。人間や動物界の波動とは異なる発電機の低周波音の気味の悪い音が裏山に響き渡っていました。


山高い場所は個人の所有地で近隣の住民からは見えない為、住民の許可無くいつの間にか風力発電機が設置されていたそうです。太陽光パネルと同様で、特定の人の収益にしか過ぎない、完全なる自然破壊です。ジオパークに接しているこの場所には全くふさわしくありません。蝉の鳴き声と発電機の異音とがせめぎあっている現実がそこにありました。さて人間は未来の地球をどうするのでしょうか?

その後、日本オオカミ協会の会長の農工大学名誉教授丸山直樹氏のご自宅に向かいお会いしました。丸山教授は絶滅したオオカミの復活を目指し森・オオカミ・人の良い関係を考えていらっしゃいます。
日本オオカミが絶滅した理由、アイヌの狩りの概念、南方熊楠が書いた伝説、土蜘蛛とは?などなど興味深いお話をいくつも聞かせていただきました。オオカミの手は縦11cm~12cm横9㎝といかに大きいか、雪の上でかんじきの役割をしたそうです。

翌朝、7月14日、Ask the Earthのオフィスに伊豆ユネスコクラブの代表幹事である小林恵智氏が来られ、塩澤はこれまでの活動をご紹介しました。小林氏のご経歴、あらゆる分野に対する深い知識に圧倒されます。
人間は農耕民族系と遊牧民族系に分かれる。農耕民族は同じことを繰り返して長い時間をかけて進化していくが、遊牧民族は昨日と今日の連続性が無い。小林氏自身は間違いなく遊牧民族だと語られました。

また、午後には平和の鐘を鳴らして平和とは何かを考える行事が施設にある禅道場で行われました。
小林氏はユネスコ憲章の文章を取り上げて読み、文章のセンテンスごとに立ち止まり、平和という概念が如何に日本とは異なるか等を丁寧に説明する面白いレクチャーをしてくださいました。

日本に「平和」という語彙が生まれたのは、実は明治からである。英語の日本語辞書を作った人物がPeaceを訳すとき和平を平和と訳して、戦争を終わらせる意味を持たせたのが始まり。それまで日本には平和という言葉はなく、仲良くするとか和平があったが、あくまでも家族の和平しかなかった。
小林氏は、出席している人たちに物事の本質を問いかけ、彼の溢れる知識の中から為になる情報を丁寧に説明していった。また、争いを無くす上で重要なのは、物事にとらわれず多様性を認めることだと述べた。
私達は、物事を漠然ととらえている事が多い。しかしその本質を考える事が生きていく上では大切だと改めて感じた貴重な時間でした。
小林恵智代表に改めて感謝申し上げます。