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弘法大使に高野山を授けた女神“丹生都比売大神”(にうつひめだいじん)が祀られる神社は、高野山の麓の美しい天野の山里にあります。


丹生都比売大神は赤をまとう女神ともいわれます。訪れた6月24日は雨でしたが、丹(辰砂=赤い顔料)で塗られた社殿は雨に濡れ一層美しく存在感を放ち魅了されます。


1700年以上前より鎮まる神社で鉱石より採取される赤い顔料は魔を退ける力があるとされ、神社仏閣を赤く塗るのはこの丹に由来します。また、1200年前に空海が真言密教の根本道場を探していた時に白と黒の2頭の犬を連れた狩人に案内されて高野山の開山に導いたともいわれます。空海は狩人が丹生都比売大神の化身だとし、高野山の総鎮守として真言密教の守護神として崇敬しました。
神仏融合の精神の始まりとも言えます。


水銀を精製し医薬としても用いられ神秘的な力を持つ丹を司る女神はあらゆる災厄を拭うとされます。私達は茅の輪をくぐり無病息災を祈りました。


神様がお渡りになる神聖な橋は鎌倉時代からのものです。取り囲む森も深く神秘的で美しく、古の時代から神社を守ってきたように感じます。日本人の祈りの精神が今も息づいている素晴らしい神社です。