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5月26日:役行者の足跡を尋ねる

本日は、奈良県生駒市にある役行者の修験道を説く道場を尋ねました。

塩澤の新しい作品のテーマは役行者ですがその資料は極めて少ない。知人から役行者が降臨する修験道の師範が今もご存命と聞き、その道場を訪ねました。

修験道は、山を聖域とし、その聖域の奥深くまで分け入って修行し神秘的な力を得る山岳信仰の宗教です。この信仰は、仏教、道教や儒教などの外来の宗教が既に日本にあった神道や陰陽道、民間信仰までが融合して形成されました。

この日お会いした師範は95歳で、塩澤が絵描きであると言うと、その昔、画家川中信也氏が役行者を描いた絵があるから見てみなさいと別の部屋に案内されました。同画家が描いた若い頃の師範の絵もありました。

その後、師範は寓話のようなお話をいくつも絶え間なくし始めました。7つか8つの寓話が終わると最後に「祈りは遠くの滝行でなくともよい、身近にある家の神棚でも地元の氏神様でもそこに祈ることが大事。遠くにあると思いがちだが実は近くにある。」というつぶやきが強く印象に残った。

7世紀頃の役行者が訪ねた場所を師範は4000か所以上お参りされています。

次に「ご飯を小さく3つ塩むすびを作ってやりなさい」とお世話係の方に指示し、塩澤に与えられた。

これで、腹の中に役行者さんが入ったことを意味するらしい。私達はとても不思議な時間の中に居ました。それはとても腑に落ちた心地よい時間でした。

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