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大正時代から昭和の始めにかけて活躍した日本画家石崎光瑶の作品が京都文化博物館に集められた展覧会を見に行きました。光瑶は、鮮やかな色彩で華麗な花鳥画を数多くのこしています。
10代半ばで描かれた作品もあり、彼が如何に卓越した視点を持ち、又、その高度な表現力に驚かされます。
作品に風や湿度を感じます。鳥が飛び降りる一瞬のスピード感が伝わります。川や滝には音を感じます。そして構図はデザイン的でモダンを感じ、とにかく色のセンスが秀逸です。
この時代にインドに渡りべらぼうな数のスケッチを残し、中でも極楽鳥は極めてトロピカルに表現され、且つ、幻想的です。
ヨーロッパにも立ち寄り、ゴッホもセザンヌも見ているようだが、多くの画家が西洋画に影響を受けたが時代でも、彼はあまり言及していません。
彼は、西洋画より、若冲のような日本人の鋭い感性による日本画の方がずっと魅力的に感じていたのだろう。おそらく日本画に新しさを吹き込む方が彼には楽しかったに違いない。