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本日10月22日、23日の二日間、京都仁和寺で京都文化会議が始まる。
初日の22日は、
「文化x環境」「文化xAI」をテーマに知見ある各国の留学生や若手研究者が参加するワークショップを実施し、次世代からの提言を作成し、合同ディスカッションが行われる。
翌23日はワークショップやパネルディスカッションの議論を通して総合的に最終ディスカッションが行われる。
上記のポスターは、作品名「Ask the Earth」として本会議の為に制作された。

本画は、人間の営みによって傷ついた地球を、再び蘇生へと導くことができるのか――その岐路に立つ私たちの前に、金と銀の狼が現れ、未来への警鐘を鳴らす瞬間を描いたものである。
遠景には、一際美しい一本の木が立っている。その葉には、仏陀の言葉を詩のように編んだ『ダンマパダ』*1)の言葉が宿り、豊かに茂っている。木は荒廃し砂漠化した大地に深く根を張り、その根はやがて稲妻へと姿を変える。そして、地上に豊かな雨を降らせ、光を煌めかせながら滝となって大地を潤していく。
天空に浮かぶ太陽と月は、昼と夜、光と闇が織りなす、地球の安定した循環を象徴している。しかし、その均衡が崩れようとする刹那、北欧神話の世界終末「ラグナロク」*2)に登場する金と銀の狼が、人間の前に立ちはだかる。彼らは今にも太陽と月を呑み込み、世界を闇に包もうとしている。
しかし、この二頭の狼は単なる破壊の象徴ではない。蓮の上に佇む阿吽の狼として、万物に宿る「始まり」と「終わり」を司り、同時に、邪なるものの侵入を防ぐ門番として聖域を守る存在でもある。
二頭の狼の間に開かれた道。それは、人間自身に委ねられた選択の道である。
あなた方は、阿吽の狼の間を静かに通り抜けることができるだろうか。そして、その先に待つ、激しく流れ落ちる滝を遡るという過酷な道を選び、失われつつある自然の世界へ辿り着くことができるだろうか。
そこにあるのは、容易には到達できない、遠い自然の世界。しかし、その先には、再生された大地と、静かに心を安らげる場所がある。
本画は、破壊と再生、終焉と始まり、そして人間の選択を、一つの神話的な風景の中に重ね合わせている。金と銀の狼が告げる警鐘は、未来の終焉を予言するものなのか、それとも再生への門を守るものなのか――その答えは、絵の前に立つ私たち一人ひとりに委ねられている。
*1)『ダンマパダ』:釈迦の教えを身近な詩句としてまとめた仏教経典の一つ。
*2)ラグナロク:北欧神話における世界の終末をめぐる一連の出来事。