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東大寺森本長老との対談がついに実現

2025124日、東大寺において待ちに待った森本長老との対談が行われました。

東大寺に奉納した作品「19歳の聖徳太子像」と3年ぶりの対面も叶いました。

本日の対談のテーマは「華厳の教え」です。

私達は、大仏は知っていても、大仏が華厳経の教えを具現化したものであることを殆どの人が知りません。塩澤は森本長老にインタビューして記録し、ドキュメンタリー映画を通して多くの人々に華厳の教えとは何か知っていただきたいと考えました。

本番撮影は1520頃より始まりました。森本長老は塩澤からの壮大なテーマに少しも迷わず、粛々とお話ししてくださいました。

大仏様はサンスクリット語で微廬舎那仏(ビルシャナ仏)と言い、宇宙一杯に光輝いているお方と言う意味。悟りを開いた瞬間の釈迦の姿である。

釈迦が亡くなって百年後、異民族(パキスタン人)が入って来て、その圧制に苦しむ民衆の苦しみをどうやって取り除けるか?悟りを追体験したい菩薩グループが釈迦の悟りを徹底的に追及して経典にした。

分かった事は、全てのものを徹底的に無限とういう極限まで見つめると、全てのものが繋がっているということだった。一見対立しているような事でも、実は離れる必要のないものなのだ。

私達は自然も含め光輝きお互いに照らし合い、限りなく映し合っている。宝石の網のように光輝き、美しい宝珠で結びつけられている。それが悟りの世界の風景であり、華厳経の重要な格となる。

繋がっていても現代のネット社会は欲望が渦まき、黒い玉が括りつけられている。

又、華厳では、この世に永遠に存在するものはどこにも無いのだと捉える事で自己中心的に陥りやすい人間を、一人では生きられないのだと教える。花々や宝石で飾られるきらびやかな世界が展開するように、お互いに支え合う人間の在り方を思想としている。

森本長老はイラク戦争前にご自身が日本の僧侶でありながら、イラクに行きイスラム教を勉強している。そこで仏教の精神を理解させることの困難さを経験した。仏教は自身の内側に責任を負う考えであり、実際に敵が攻めて来た時にどうすべきかの答えは無い。しかし彼は「イメージの網を広げようと働きかけることは大海の一滴かもしれないが、大事なことだと考える。」と最後に締めくくった。

対談は予定を大幅に超過しましたが、森本長老は後半になればなるほど力が漲り、素晴らしいお話が聞けました。これはほんの一部です。

辺りはもうすっかり暗くなりましたが、月が素晴らしく光輝いていました。

華厳の光のように輝く世界を教えるように美しい月の輝きが誰も居なくなった東大寺の境内を照らしていました。

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